世界初!33年ぶりに円盤の検出に成功。 ~なゆた望遠鏡の世界的成果~
なゆた望遠鏡がプレオネという星のスペクトル(虹)の観測を行ったところ、
この星に33年ぶりに新しい円盤が形成されていることが判明しました。
プレオネには33年前に円盤が形成されたことは知られていましたが、
その古い円盤はまだ存在し、その古い円盤と60度の角度で交差するように
新しい円盤も形成されていることを発見しました。
なお、2つの円盤をもつ恒星は見つかっておらず、
今回プレオネに新しい円盤が形成されたことを
観測したことにより、なゆた望遠鏡が世界で初めて
2つの円盤をもつ恒星を検出したことになります。
プレオネについて
距離:約400光年
明るさ:5.1等級
温度:約1 万2000度 (円盤は7000度から1万度)
プレアデス星団(すばる)の一つの星で、明るい星から数えて7番目です。
円盤について
古い円盤:外側の大きなもの。カナダのガリバーが1973年に発見しました。
新しい円盤:内側のもの。なゆた望遠鏡が発見しました。2005年秋ごろに形成されたと推定されます。
【研究グループ 】
片平順一(堺市教育センター)
鳴沢真也(兵庫県立西はりま天文台公園)
尾崎忍夫(兵庫県立西はりま天文台公園)
定金晃三(大阪教育大学)
平田龍幸(京都大学)