亀山社中 坂本龍馬が結成、日本最初の商社跡閉鎖へ [ 03月13日 10時51分 ]
坂本龍馬が結成し、日本最初の商社といわれる「亀山社中」跡(長崎市伊良林2)が18日の公開を最後に閉鎖される。これまで16年余にわたって週末と祝日などに無料で公開されてきたが、運営団体と家屋所有者が話し合い閉鎖が決まった。
亀山社中は江戸時代末期の1865(慶応元)年、亀山焼の絵付け場を借りて創設され、後の「海援隊」の原型となった。当時は木造平屋だったが、現在は増改築され2階建てに。龍馬の等身大の写真や幕末の志士の古写真、古文書など約160点が展示され、龍馬が寄り掛かっていたという柱はファンになでられ、ピカピカだ。
地元住民らが1989年に「
亀山社中ば活(い)かす会」を結成。会員所有の資料などを集めて同年からボランティアで公開した。来訪者は、当初の年間3000人から近年は1万5000人前後に増えた。普段の週末は200人前後だが、閉鎖が決まってからの11日は約700人、12日は混雑で数えられないほど多数の見学者が訪れた。
最後の公開は18日午前10時~午後3時。閉鎖後は近くに仮設展示場を設けて資料展示を続ける。【長澤潤一郎】